言うまでもないでしょうが「SHAZNA」ではなく「一風堂」です。
’82年の秋、カネボウ化粧品のCMソングとしてテレビで頻繁に流れていました。
テレビの「ザ・ベストテン」ではヨーロッパ(イギリス?)からの衛星中継で出演したりしていました。
初めてその(土屋昌巳の)風貌を見たときの感想は、「研ナオ子に似ている」でした。
既にテレビの音声多重放送も始まっていたため、「ザ・ベストテン」もステレオ音声で放送されていたと思いますが、あいにく我が家のテレビは当時まだモノラル音声でした。
この「すみれ September Love」のヒット直後、その曲を収録したアルバム「Lunatic Menu」がリリースされています。
もちろんそれはアナログレコード盤です。
このレコードを買って、初めて針を下ろして聞いたときには電気が体中を駆け巡りました。
巧みにトラックダウンされ、イントロが左右のチャンネルからディレイ(時差のあるエコー)が掛かって湧いてくるのです。
初めてステレオ音声で聞くこの曲に感動したものです。
(特にエンディングの)ギターのカッティングの音も実に綺麗で、ステレオ音声ゆえに音域も広く、音の層も厚い。
曲のエンディングも左右のチャンネルに音を振り分けながらフェードアウトしていきます。
曲のサビの部分はモノラル音声でも音が前に出るように音の周波数(の組み合わせ)に配慮がなされていたそうです。
だからテレビCMでのあのフレーズが長い時間耳に残っているだと思います。
多分今聞いてもそれほど古さを感じることのない曲だと思います。
9月が来るたびにこの曲を思い出し、当時を振り返ります。
私は多感な高校1年生でした。
YouTubeより:
https://www.youtube.com/watch?v=xBT7GqM8o9U